先日と同じ所でやはり占いをしていたWaoudに話かけてみる。
どうやら先方は私の顔を覚えていてくれたらしい。
Waoud : ああ、あなたは……。
あのときの話はもう忘れてください。……私もいきなりでしたし。
Waoud : えっ……本当ですか?
すみません。すみません。ありがとうございます。ほんとになんといったら……
Waoud : ああっ、すみません!
名前もわからない品でしたが特徴ならちゃんと覚えてますよ。ええっと……。
Waoud : 品は「砂金」。しかも「太陽のような輝きを放つ」とか。
とある砂丘で稀にみつかるらしいのですが……。
Waoud : ……その品をみつけ易くする方法もあるらしいのですが、詳しくうかがう間もなく
その方は中の国に戻られてしまいましたので。
これ以上、詳細にお話しすることはできないのです。
Waoud : でも、中の国からきたあなたなら、
名前のわからない品でも、特徴からみつけることができるんじゃないかと……。
Waoud : どうか、お願いします!
なぎはカバンから瓶に入ったバルクルムの太陽砂を取り出した。Waoud : おお、これが話にきいていたバルクルムの太陽砂ですか!
Waoud : あっ……。
Waoud : ……すみません。実は、これを見たがってたのは私の母ではなく
ある同士の母なんですよ……。
Waoud : あ、あの、それでですね。これをその、同士に届けてくれないでしょうか?
私は街を離れるわけにはいかないので……。
Waoud : すみません、無理を承知でお願いします。
Waoud : 彼は皇国軍の正規兵で、いまは「バフラウ段丘」地下に広がる
「エジワ蘿洞」の巡視隊に所属し、遺跡を荒らす者を取り締まっているようです。
Waoud : どうかよろしくお願いします。
アブザビよりバフラウ段丘へ出てエジワ蘿洞へ向かう。
エジワ蘿洞の中はまるでクロウラーの巣のようだ。
ただ、違うのはそこにいるのがクロウラーではなく蜘蛛系の何かだった事くらいか。
奥の方へ進むと、なにやら妖しげな魔方陣があったので気になり近寄ってみる。
すると不滅隊隊士と思われる人物が現れたのだった……。
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