アトルガンクエスト: オートマトンに関する記事です。占い士ワーウード(Waoud)への報酬を探すためにバルクルムへ向かう際に
バストゥークで足止めをされていたときの事。
今日も砂塵は来ず、ふさぎこみながら商業区をぶらついている時だった。
アトルガン皇国でみたような意匠を身にまとい、
ガーディアンのようなものをともない噴水に立つ老人がいた。

ものめずらしく感じ、私は話しかけてみた。
Valkeng : ヤァ、君モ一緒ニ、踊ラナイカイ?
Shamarhaan : おや、ワシの人形に気に入られたようじゃの。
Shamarhaan : こいつの名はバルキーンというんじゃ。仲良くしてやってくれ。
Valkeng : ヨロシクネ!
Shamarhaan : ははは、かわいい奴じゃろう?
Shamarhaan : ……実はな、今のは全部、ワシがこいつを操作してやっていたんじゃよ。
気づいたかね?
Shamarhaan : こいつは操作する者の技量によってさまざまな動きをさせることができる、
「オートマトン」というからくり人形じゃ。
Shamarhaan : ワシはこいつを操作して芸をさせることを生業としておる。
Shamarhaan : ワシのようにこいつらを操ったり、調整したりできる者は、
近東で「からくり士」と呼ばれておるんじゃよ。
Shamarhaan : ん、なんじゃ?ちょっと操作してみたいじゃと?
Shamarhaan : ははは、残念じゃが
こいつは、からくり士でなければ操作することはできんのじゃよ。
Shamarhaan : 何?じゃあ、からくり士になりたい?
また短絡的な奴じゃの……。
Shamarhaan : ふぅむ、時間があればじっくり教えてやってもよいが、
ワシは各地を巡業する身じゃし……
Shamarhaan : そうじゃ!代わりにワシの弟子を紹介してやろう。
イルキワラキ(Iruki-Waraki)という男でな、
奴にはワシの技術のすべてを伝えてあるんじゃ。
Shamarhaan : 近東の街アルザビの辺民街で、
ワシと同じようにからくり芸を見せておるはずじゃ。
なんでも、今1番の売れっ子からくり士と評判らしいぞ。
Shamarhaan : 奴の人形操りはワシのそれをはるかに超えておる。
1度その芸を見てから、道を選んでも遅くはなかろう。
そして、不滅隊隊士との一件が落ち着いてからIruki-Warakiをたずねた。

人形をともなっていなかったが、名前を聞いたらIruki-Warakiだった。
Iruki-Waraki : ……ん?なんだいキミは?
Iruki-Waraki : ああ、シャマルハーン師匠に
ボクのことを聞いてきたのかい。
Iruki-Waraki : ……でもね、
残念だけどボクではキミの力になってあげることはできないんだよ。
Iruki-Waraki : 何故かって?……ボクは人形を失ってしまったんだ。
Iruki-Waraki : 人形を失ったからくり士なんて、
マスクを失ったゴブリンのようなものさ。
Iruki-Waraki : え? マスクをとったゴブリンはどんなだったかって?
……フフフフフフ。
Iruki-Waraki : このあいだもそれを聞いた奴がいたけど、
そいつは話を聞いた1週間後に……
Iruki-Waraki : ………
Iruki-Waraki : …………。
Iruki-Waraki : さぁ、もう帰ってくれ。
これ以上この話を聞いたら、どうなっても知らないぞ?
Iruki-Waraki : ……それでもからくり士について聞きたいっていうのかい?
Iruki-Waraki : いいかい?
人形抜きに、からくり士を語ることなどできないんだよ!
Iruki-Waraki : キミは耳と尻尾を抜きにミスラの良さを語れるかい?
……そういうことさ。
う、、、にゃ~ とか魚を生で食べられるとか狩りがうまいとか
いろいろ有ると思いつつも、おそらく一部の人たち(といいつつきっといまの大多数)は
ミスラの価値を耳と尻尾に見ているであろうを思い浮かべ言葉に詰まった。
Iruki-Waraki : けどボクには耳と尻尾が……じゃない、人形がないんだ。
Iruki-Waraki : だからキミにミスラの……
って、ああああああああああ違ーーーーーーう!!
Iruki-Waraki : とにかく!人形がいないと話にならないんだよ!
Iruki-Waraki : どうしても話を聞きたいっていうなら、
まずは人形を連れてきてくれ!
Iruki-Waraki : さぁ、もういいだろう!行った行った!
体よく追い返されてしまった私は白門を彷徨うのだった……
to be continuedPR