暗礁域奥深くへ迷い込み、このままここで果てるかとあきらめかけた時
目の前に屈強な扉が現れた。
どうやら、皇国が設置した監視哨らしい。
監視哨へ入り、そこに立っていた不滅隊の人に事情を説明すると
後ろの魔方陣を使っていいとの事だったが、初めて見るものだったので
使い方がわからず、あちらこちら調べていたら光に包まれたのだった。
使い方は素直に聞くべきだ。今度からそうしようと思いつつ目の前が暗くなり
気がつくと、そこはアルザビだった。
分けはわからなかったが、とにかくこの古い人形をもってGhatsadの元へと向かう。
Ghatsad : ほほう。これはまた、ずいぶんと古い人形を拾ってきたな……
Ghatsad : そのほうが、私の研究に都合がよい。
Ghatsad : わかった。これを、引き取ることにしよう。
Ghatsad : 調査と改造には、しばらく時間がかかる……
Ghatsad : だが、お前は人形を持つのを心待ちにしているようだ。
なるべく早く仕上げよう。
Ghatsad : 楽しみにしてるとよいだろう。
翌日、新しくなった人形を受け取る。
その足でIruki-Warakiの元へ行く。
彼は不機嫌に迎えてくれたようだ。やはり不愉快なのだろうか。
Iruki-Waraki : ……またキミかい。今度は何の用だい?
Iruki-Waraki : ……これは?まさか本当に人形を連れてきたのかい!?
Iruki-Waraki : これをボクに……?
Iruki-Waraki : …………
Iruki-Waraki : …………。
Iruki-Waraki : ……いや、ボクにはこいつを受け取ることはできないよ。
Iruki-Waraki : これでもちょっと前まで一流のからくり士と呼ばれていたんだ。
この人形はキミのもの以外にはなりえない、見れば分かる……。
Iruki-Waraki : そう、ボクの人形もアイツ以外にはありえないんだ……。
Iruki-Waraki : ……え?それじゃ困るって?
ああ、そういえば人形がいないとからくり士の話はできないとか言ったっけね。
Iruki-Waraki : あれは適当にあしらっただけだよ。
Iruki-Waraki : あ、でも
耳と尻尾を抜きにミスラの良さは語れないと言ったのは本気さ!
Iruki-Waraki : そもそもキミはからくり士の何について聞きたかったんだい?
Iruki-Waraki : それとも、ゴブリンのマスクの下の素顔について
聞きたかったのかい?
Iruki-Waraki : あれはね……
Iruki-Waraki : あれ?違うの?
Iruki-Waraki : ……からくり士になるにはどうすればいいか?
Iruki-Waraki : 何を言っとるのかね、キミは?
Iruki-Waraki : キミはすでに立派なからくり士じゃないか。
Iruki-Waraki : 思いのこもった自分だけの人形を持っている。
それが、からくり士の証さ!
そして、バストゥークであのエルヴァーンの老人に聞いた話を話す。
Iruki-Waraki : え、シャマルハーン師匠に
「からくり士じゃないと人形は操作できない」って言われたって?
Iruki-Waraki : あの人もボクに負けず劣らず適当なことを言う人だからな……。
Iruki-Waraki : まあ、でも、そうだね。
からくり士の思いが人形に伝わらないと人形は動かないよ。
Iruki-Waraki : えーと……あ、あったあった。これこれ。
Iruki-Waraki : この操作棒を持って……ほら、そこを押してみ?
Iruki-Waraki : ほら!思いが伝わった!
Iruki-Waraki : その調子で人形とコミュニケーションをとっていけば、
人形もそれに応えて成長してくれるよ!
Iruki-Waraki : とりあえず、この操作棒「ストリンガー」っていうんだけど、
こいつで命令することから始めるといいよ!
Iruki-Waraki : あ、そうだ!名前をつけてやらないとね。
キミの人形なんだから、キミがつけるんだよ!
Iruki-Waraki : それじゃ、がんばってね!応援してるよ!
こうして、剣菱という名前の人形を手にいれ、からくり士にジョブチェンジできるようになった。
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